・盤質：S その他状態： ブルガリア プログレッシヴ・メタル’04年 2nd 【規格番号：LMC102】輸入盤


ブルガリアのプログレッシヴ・メタル・バンドの’04年2nd。


渋くてゴツくて、オペラチックなソプラノ歌唱を聴かせたり、メロディを半分無視して語るように歌うところがある、女性版KING DIAMONDといった感じのクセが強い個性派のヴォーカルが特徴的なバンド。確実に好みは分かれますが、上記のような多彩な歌唱に高音のパワフルな伸びもあって実は相当な実力者であることが分かります。


WINTERLONGの敏腕ギタリスト、トールビョーン・イングランド(読み方テキトー)がギターで前作に引き続き参加。前作に参加していたボブ・カティオニスは参加しておらず、今作はキーボーディストは不在のようです。このギタリストのタッピング、スウィープ、フル・ピッキングのテクニカル・プレイと、ゆったりとしたメロディアスなフレーズの押し引きが巧みなギタリストのプレイは前作同様大きな聴きどころ。


ボブこそ脱退してしまいましたが、今作はそれとは別にベースがかなり主張が強く、キーボードの代わりの聴きどころとなっています。ゴキバキした普段のサウンドに、速弾き、ユニゾン、メロディアスなプレイと、とにかく主張が強くセンスあるプレイを聴かせてくれます。このベーシストの存在は今作においてかなり重要な役割を占めていると言えます。


曲は前作以上にKING DIAMOND的な起伏のある展開の楽曲が増え、リズム面にも前作よりもクセがある印象です。前作の展開が多めのシアトリカルな曲が好きだった方にとっては嬉しいサウンドになったと言えるでしょう。その分、やはり全体的には難解さが増してとっつきづらくなったと言えますが、ギタリストのメロディアスなテクニカル・ソロは微塵も変わっておらず、聴きやすさをきちんと加味してくれているのが大きなポイントです。【▲/プログレッシヴ・ブルガリア】